good by juvenile

それでも青春は続く

いよいよ厳しい

 いよいよ厳しいなって感じだ。

 人はチャレンジをせずにはいられない。今よりももっと良い暮らしを、よい人間関係を、よい社会を、と願っている。そうやって今を変えようと努力し、無謀な挑戦をしようとする。その先に希望があると信じて。

 どうして信じられたのか、一歩踏み出した者には理解できない。山を登り切った先にどうして荒野が広がっていないとなぜ言えるのだろうか。大抵はペンペン草も生えない荒野だ。何も変わらない。苦労した分、疲れるだけだ。いまのところは、そんなところだ。

俺はもうダメだ(音楽について考えたら辛くなったこと)

 俺は尾崎豊小沢健二YUIアジカンthe pillowsとちょっとのブルーハーツでできている。偏っている。

 そんなわけ、ねーだろ!嘘だよバーカ!そんなわかりやすい趣味のかたまり方するかよ。でもそういう説明にしか出来ないんだよ。これがスキなんだって。そう思っているうちに、他人にそう説明しているうちに、これ以外何か聴いてたっけ?ってなるの。なっちゃったの。もうどうしようもない。島谷ひとみが好きでした。ずっと、毎日、毎日、聞いていました。でももう聴いてないの。なんか耳が、頭が、それを求めなくなった。尾崎、尾崎、尾崎!いつからそんなに尾崎を好きになった?全然思い出せない。どうしてこうなった!

 わかった、俺はもうダメだ。

最強の癒やしは家電製品である

 最強の癒やしは家電製品である。家電製品から発生している。あっ、マイナスイオンじゃないよ?プラズマクラスターってことでもないよ?

 何をしてる時が楽しいかなーって考えた時に、友人や恋人と遊びに行ったりするのもスキだけど、どっちかっていうとそれはエキサイティングするイメージなんだ。もっと穏やかで自分を愛しているような、癒やしのイメージがある行為ってなんだろう。そう思ったら自分の場合は断然買い物。買い物なんです。

 服やアクセサリを選ぶのも楽しいけど、一番は家電製品。だって確実に生活が豊かになるでしょう?物理的に。即物的に。俗物的に。家電製品はコスパ最強。裏切らない。どんどん部屋に家電製品が増えてく。例えばKindle(無印)とか、Ankerの急速充電アダプタとかを最近買った。家電製品ていうかガジェットかな。でも、新しいドライヤーとか欲しいし、電気ケトルとかもほしい。〜1万円程度の安物を時々買っては、「うんうん、これで生活が便利になるぞ」と自分を慰めているのです。どうだ、健気だろう(偉くないぞ)。

楽しい事ってあるのかな?

 楽しいことないかなーって毎日念仏のように唱えているのですけど、楽しいことが空から降ってきたことはありません。楽しいことはあるんですよ、何かしら、週にね、そうだな、2回くらいはあるわけ。有るっていうか、作っているわけだけど。あるんですよ。でもそのイベントだとかが終わると「(次の)楽しいことないかなー」ってまた唱えてる。終わりがない。終わりが無いんだよう。ほんとうに楽しいことに出会えたら終わるかな、おわらないか、そうだよな。

バリ島日記⑤ バリの夜は終わらない

 その日、僕らはテガラランと呼ばれるライステラスを見に行くことにした。ホテルで車をチャーターして、ウブドまで適当にツアーをしてもらう。ライステラスに着くまでに、銀細工の店やコーヒーショップ、モンキー・フォレスト(猿が放し飼いにされている)に立ち寄って、おみやげを買ったり、写真を撮ったりしていた。おみやげを買ったのは、今日がこの旅の最終日だからで、小物やお菓子を買うたびに日本のことを少しずつ思い出さなければならなかった。

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 テガラランは世界遺産に指定されているほんとうに美しい場所だった。バリには比較的いいモノの神様が山や森にいて、人を災厄から守ってくれるという言い伝えがある。ただの棚田でしかないのに、そういう神聖な感じをちゃんと感じさせる力強さがある。ライステラスを登っていると気分が晴れやかになってきて、すれ違う白人の観光客を横目に「いまの女の人、すっごい美人だ。すごいすごい。」とY氏に報告したりして、「君は日本にいる時とほんとうに人格が違うね」と呆れられたりした。全然神聖じゃない。神聖じゃないといえば、道の要所要所に、現地の10代半ばくらいのこどもが関所を構えていて、「世界遺産を継続させるために募金をお願いします」と金をせびってくる。「一体いくら払えばいいんだい?」と聞くと「それは募金ですから、お気持ちですよ」と怖い顔で睨んでくるのだ。募金なのでしなくてもいいのだろうけど、そいつが道で仁王立ちをしているをしているものだから通るに通れない。要するに通行料だ。ちょっとだけ手渡すと嘘みたいな笑顔で、さあどうぞ、と送り出してくれるのだ。世界遺産登録で人が来るもんだからやり始めたのだろうけど、まったく、狡賢いなあ。後ろにいたオーストラリア人の女性は「ごめんね、いま手持ちがないの」と華麗にスルーを決めていて、旅の熟練度の差に頭がさがる思いだった。そこにシビれる憧れる、である。

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→日に焼けた逞しい労働者。土で手を汚して働く者はすべて美しい。

 

 夜、レギャンに戻った僕らは帰国の準備をして、最後の夜遊びにでかけた。レギャンの夜はとにかく派手だ。通り中の飲み屋それぞれからド派手な音楽がかかっていて、現地人も観光客もみんなが夜の街にくりだしてお祭りみたい。クラブもたくさんあって、ほとんどがエントランスフリーで入れる。すごいぞ。「スカイガーデン」で馬鹿みたいにビールを飲んで騒いで時間をつぶす。

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 →比喩抜きででかい箱。めちゃくちゃ楽しい。

 帰る前にホテルのプールで泳ぎたいとY氏が突然言い出す。「けっこう飲んだから、溺れないか見ててほしい」とのこと。Y氏はスイーッとプールの向こう岸まで泳いで、僕に手を振った。僕も最後に泳いでおこうかと思い、水着に着替えて飛び込む。夜中の3時に泳いでいるなんて嘘みたいだ。空には青白い半月が浮かんでいる。全身の力を抜いて、街から聞こえてくるやかましい音楽と、虫の声を聞きながら、ただ浮かんでみる。夢みたいだった。すべてが現実離れしていて、もうどうでもいいや、と思った。やがて街の喧騒が消え、静かな夜が訪れた。旅は終わった。しかし、バリの夜は、今日も続いている。

 

マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)

マリカのソファー/バリ夢日記 (幻冬舎文庫―世界の旅)

 

 

 

バリ島日記④

 日本に住んでいると全く意識しないような問題が海外では当たり前のように起きる。両替所でお金をチョロまかされたり、タクシーで適当な場所に降ろされたり、水道水が飲めなかったり、トイレに紙が無かったり、スリに遭ったり、まあそういった類のトラブルだ。しかし、大抵のトラブル例はガイドブックに特集が組まれていて、旅行者のほとんどは事前に学習し、未然にそれらを防いだり、対策を考えたりすることができる。ただ、海外に到着してしまうと、気分が高揚してか、異国の地に立っているという自己陶酔感のせいか、妙な万能感に支配され、些細なことには気を使わなくなるのものまた事実である。そんな気分の中、あまりにも当然に、ごく自然に出会ったのなら、例えるなら日本でそれに遭遇したのなら、巻き込まれなかったであろう事件の一つについてここに記しておきたい。問題は犬である。

 バリ島の中心街、レギャン通りには沢山の外国人観光客と現地の行商人で賑わっている。その雑踏の中、ときどき犬を見かける。ほとんどの犬がやせ細っていて、虚ろな目をして、とぼとぼ歩いているか、舗道で眠りこけている。鎖もせずに、だ。昼間、バリに訪れた人は皆、他の旅行客と行商人と犬をヨロヨロ避けながら、町を散策することになる。僕もその例外ではなく、確かに鎖に繋がれていない犬を目撃し、「なんて自由な国なんだ!」と思っていた。思っていたはずだったのだ。

 夜、夕食を終えた僕らは、ホテルまで歩いて帰ることにした。20分ほど歩けば着くだろうという見込みだったし、足元の舗道の陥没にだけ気をつければ問題はないと結論づけたからだ。現地のスーパーマーケットで約600円で購入したサンダルを履いて、夜のバイパス沿いをぺたぺた歩く。夜風は涼しく、昼間の熱気がウソのように爽やかで、すこし肌寒いくらいだ。明かりといえば、猛スピードで行き交う自動車のヘッドライトくらいで、街路灯はほとんどない。物陰から、悪漢が飛び出してきたら一巻の終わりだろうね、と笑いあった。10分ほど歩いた時である、後ろから物音がした。振り返ると、白い痩せた犬がこちらを見ていて、目が合ったように感じる。バリにいる犬は大人しいと、昼間の散策でわかっていたし、大丈夫だろうと、目線を外して歩き始めた。すこしして、一緒に歩いていたY氏が不安そうに僕に言った。

「まだ、ついてくるよ」

その時、その白い犬が走りだした。標的は、間違いなく!

 僕らは互いに何を云うでもなく、とにかく走りだした。サンダルで、夜の異国を駆け抜けた。数百メートルは走ったような気がする。後ろを見る余裕はなかった。兎にも角にも、白い犬、白い野犬、白い悪魔から逃げ切ったのである。

 何事も起きなかった。そう結論づけよう。少しでも逃げ足が遅かったら、あの野犬が野生の本能のまま本気で襲いかかっていたら、と思うとゾッとするが、いや、大事には至らなかったのだ、狂犬病にはならない。しかし、当たり前のことを、当たり前のように気をつけるべきであった。鎖をしていない犬が昼間の間、町を歩いていたのなら、夜もまたそうであると。犬は動物であり、動物の行動は読めないということを。そして野犬は存在するということを!

 その後は、路肩で立ちションをしていたタクシー運転手を捕まえ、そのままホテルに送ってもらった。散々遠回りされた挙句、とんでもない金額の料金を請求されたが、野犬に襲われるよりはマシだ、と大人しくそれを支払った。金で解決できるに越したことはない。命のほうが大事なのである。アーメン。

 つづく

 

 

バリ島日記③

 朝からバクバク食べる。何回もおかわりをして、胃袋か頭がおかしくなったかのように、これでもかと食べた。あまりにも食べるのでY氏からは「日本にいる時と人格が違う」と言われてしまった。同じじゃ!

 バリの飯は旨い。東南アジア特有の妙な香辛料や香草はほとんど入っていなくて、ほんとうに美味しい焼き飯って感じだナシゴレン。現地語で「ナシ」は「ご飯」、「ゴレン」は「ごちゃまぜ」という意味。ちなみに「ミー」は「麺」なので、ミー・ゴレンはごちゃまぜ麺(焼きそば)だ。バリにいるとだいたいナシゴレンかミーゴレンが出てくる。チキンとかビーフとか、ごちゃまぜ飯にのせる具材はたくさんあるので、フードコートにいくと非常に迷う。

 朝食と一緒に、部屋から持ちだしたビールを飲んでいたら、現地の男に「アサからビール!?スゴイねえ!」と日本語で驚かれた。その後、今日の予定はあるか?俺の車をチャーターしないか?と売り込みがはじまったのは言うまでもない。ツーリスト相手の仕事をする現地人はたいてい日本語ができるので、英語ができなくても過ごしやすい。たいていはボッタクリだけど。

  ダイビングのツアーに参加する。生まれて初めてのダイビング!酸素ボンベとウェイトを装着して、海に沈む。熱帯魚が目の前を横切り、イソギンチャクの間からはカクレクマノミが顔を出していた。その様子をガンガン写真に収めようとするインストラクタ。良い画を撮ろうとして、ここでピースしろ、もっと下に潜れ、もっとくっつけ、さあ手をふってこいと、海中であれこれ指示を出してくる。ゆっくり泳がせてくれ!

 1時間ほどでダイビング(撮影会?)が終了。ドッと疲れる。海の家(ほんとうに「海の家」と書いてある)で休んでいたら、パソコンを持った現地の少年がやってきて、さっき撮ったダイビングの写真を動画にしたからみてくれ、気に入ったら買ってくれ、と販促。抜かりないなあ。動画の中の僕らは、とても優雅に海を泳ぎ、魚と戯れ、楽しそうにピースをしていた。今思えば、確かに優雅で楽しい時間だったけど、潜っている最中は必死(想像以上に難しい)なので、自己イメージとのギャップに笑う。400,000ルピア(約4000円)で購入。帰国後、友人に解説を加えながらこの動画をみせていたら漫画のように腹を抱えて笑われた。笑いのネタになってしまった優雅なダイビング・・・。

 夕食はクマンギレストランへ。食事をしながら、伝統舞踊であるレゴンダンスを楽しむ。公演中にY氏が「もし、舞台に上がれるようなら踊ってきてね」と突然言い出すので、「そんなもの無いと思うけど、チャンスがあれば踊るよ」と適当に答えておいた。これがいけなかった!そろそろ終幕か、というところで「さあみなさんもご一緒に」と観客を舞台に誘っているじゃないか。僕らのテーブルにもお誘いがやってきて、しぶしぶ前へ出る。いや、しぶしぶというのは嘘で、ノリノリでステージに上った。ベロベロに酔っていたし(言い訳)、ハプニングは思い出になるし(言い訳)、とにかく意気揚々とステージへいき、見よう見まねのレゴンダンスを披露した(もちろん演者の後ろで数人のお客さんが踊っていただけです。)。戻ってきて、「君、楽しそうだったよ」と指摘され、何も言えず。ハレだなあ!

 

つづく 

バリ島日記②

 ホテルにチェックインして、街へ繰り出す。バリの日差しは鋭くて、ほんとうに眩しい。暑い。ジリジリする。そしてお香のような、花の香りが街中に漂っているのだ。その国独特の匂いというものがあって、それを嗅ぐと「異国に来たのだな」と思わせる。

 大きいバックパックを背負った外国人観光客(白人が多い)とそれをターゲットにしたタクシーでごった返していて、ものすごい活気だ。道の両脇にはTシャツやサンダルやサングラスを売っている店がならんでいて(ものすごい品揃え)、気だるそうに店番をしている。気だるそう、というのは、目が合うと「よってきなよ」というような素振りをみせるけど、「ノー、ノー、買わないよ」と断ると「あっ、そ。」とすぐに引き下がるというよな、穏やかな、という程度の意味だ。ガツガツしていない。金を少しでも稼ごう、という熱気はなくて、遊んでいるついでに仕事をしておこう、というようなイメージだ。そういう風土のせいか、ところどころ歩道が陥没している。もうずっと穴が開いている様子で、それを直す気もなさそうである。ぼんやりしていると穴に落ちるので、うっかりしていられない。ある意味スリリングだ。

 腹が空いたので、適当なイタリアンレストランに入る。メニューをみて驚愕。何が書いてあるかさっぱりわからない。かろうじて「パスタ」と「ピッザ」を解読できたので、パスタメニューの一番左上の料理を注文。困ったときは左上のメニューである。ラーメン屋の食券だって左上にその店のオススメを配置していることが多い(とテレビでやってました)。ええい、ままよ!・・・普通のパスタがきました。よかった。

 ショッピングモールを目指してクタビーチを歩く。日光浴をする人たち、ビールをひたすら飲む人たち、飲み物を売り歩く人たち、ウミガメの保護を訴える人たち、散歩をする人たちがごちゃごちゃいるのに、とても静か。なんども言ってしまうが穏やかだ。誰もしつこくないし、誰も無理していないような雰囲気。バイクですら人混みをなんともない風にすり抜けていく。バリ島にハマる人の気持ちがわかる気がした。クタビーチをクタクタになるまで(駄洒落です)歩いて、もう駄目だ、と思った矢先にショッピングモールに辿り着く。サンダルなどをウンウン言いながら漁って、「『そごう』が入っているようなところはやっぱり高い!」と騒いでいた。

 

つづく

バリ島日記①

 バリ島に行ってきた。お土産のジャワティーを淹れていたら、バリのことを思い出したので書くことにする。 

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 羽田空港を出発し、マレーシアのクアラルンプール空港に到着する。まだ朝の6時過ぎだ。

 海外の店員は空港で働く人たちといえども適当だ。フードコートでは、カウンターに腰掛けていたり、楽しそうにおしゃべりをしていたり、携帯をいじっていたりする。でも客がどしどし近づいていくと「いらっしゃい」なんてことを言いながら、テキパキと料理を出してくれる。料理と言っても、盛りつけて温めるだけのプレート料理だ。春雨炒めのような名前も知らない料理をオーダーする。
 しかし、その時である。僕はお金を持っていないことに気づいてしまった。日本円と米ドルとクレジットカードしか財布に入っていない。マレーシアについたばかりで、マレーシアの通貨であるリンギットに両替をしていなかったのだ。日本円か米ドルかクレジットカードで支払えるか、と訴えてみたら「ノー」と言われてしまった。さっきまであんなに適当にしていたのにそこはちゃんとしている。「さっさと両替してこい」という意味合いのことを言われて、両替所に走った。
 支払いを終えて席に戻ると、友人は2本目のビール缶を開けるところで、すでに軽く酔っ払っていた。まだフライトがあるのに、飲み過ぎじゃないか、と思ったが、「旅行だからいいんだ」と彼は言った。

 バリのデンパサール空港につくと、現地ガイドとタクシー運転手の大群が出迎えてくれた。その中の一人が僕を呼び止めて、ツアーガイドだと名乗った。自分の顔写真を渡していないはずなので、通りかかる日本人すべてにそうやって声をかけ続けていたようだ。大雑把である。
 ツアーガイドはニコニコしていて、日本語を流暢に話した。むかし、静岡に住んでいたのだという。車に乗り込むと、ホテルはまだ入室できないから、どこか行きたいところはあるか?と聞かれた。午後も1時を過ぎていたし、入室できないことはないだろうと、ホテルに行ってもらうことにした。ガイドさんはしきりに「ジャカヤサン!ジャカヤサンいくますか?」と騒いでいたがそれは無視した。雑貨屋さんはまだ、いいです(初日なので)。

 

つづく

としまえんの庭の湯にいってきた

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 8月も終盤にさしかかり、だいぶ涼しくなった。野外プールで泳ぐと少し寒くらいだ。曇り空を写した水面からして寒々しい感じ。雲の隙間から太陽がのぞくと、水中がパッと明るくなる。光がプールの底に波を転写していて「ああ、今日も来てよかったな」と思わせる。水面を見ても、水中にいても楽しいので、夏の野外プールはほんとうに良い。もうすぐ今年の営業はおわりだそうなので、センチメンタルになろう(あえて?)。

 豊島園にある「庭の湯」に行ってきた。庭の湯というのは、スーパー銭湯と泳がないプールが合体した、要するに小さいスパリゾートハワイアンズみたいな施設だ。若い客も多い。「大人の湯処」とデカデカと謳っているので、中学生未満は入場不可。厳しい。

 プールブロックにはフローティングスパという、水底からジェットをふかして、人を浮かせるところがあって、ぷかぷか浮いているのが非常に気持ち良かった。全身の力を抜いてただ仰向けで浮いているという体験ほど癒やされるものはない。断言しました。ただ、水流がちょうどお尻にあたって「強力なウォシュレットかな?」と思わなくもなかったので、お腹がゆるい時はやめましょう。やめましょう。

www.niwanoyu.jp