good by juvenile

それでも青春は続く

バリ島日記①

 バリ島に行ってきた。お土産のジャワティーを淹れていたら、バリのことを思い出したので書くことにする。 

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 羽田空港を出発し、マレーシアのクアラルンプール空港に到着する。まだ朝の6時過ぎだ。

 海外の店員は空港で働く人たちといえども適当だ。フードコートでは、カウンターに腰掛けていたり、楽しそうにおしゃべりをしていたり、携帯をいじっていたりする。でも客がどしどし近づいていくと「いらっしゃい」なんてことを言いながら、テキパキと料理を出してくれる。料理と言っても、盛りつけて温めるだけのプレート料理だ。春雨炒めのような名前も知らない料理をオーダーする。
 しかし、その時である。僕はお金を持っていないことに気づいてしまった。日本円と米ドルとクレジットカードしか財布に入っていない。マレーシアについたばかりで、マレーシアの通貨であるリンギットに両替をしていなかったのだ。日本円か米ドルかクレジットカードで支払えるか、と訴えてみたら「ノー」と言われてしまった。さっきまであんなに適当にしていたのにそこはちゃんとしている。「さっさと両替してこい」という意味合いのことを言われて、両替所に走った。
 支払いを終えて席に戻ると、友人は2本目のビール缶を開けるところで、すでに軽く酔っ払っていた。まだフライトがあるのに、飲み過ぎじゃないか、と思ったが、「旅行だからいいんだ」と彼は言った。

 バリのデンパサール空港につくと、現地ガイドとタクシー運転手の大群が出迎えてくれた。その中の一人が僕を呼び止めて、ツアーガイドだと名乗った。自分の顔写真を渡していないはずなので、通りかかる日本人すべてにそうやって声をかけ続けていたようだ。大雑把である。
 ツアーガイドはニコニコしていて、日本語を流暢に話した。むかし、静岡に住んでいたのだという。車に乗り込むと、ホテルはまだ入室できないから、どこか行きたいところはあるか?と聞かれた。午後も1時を過ぎていたし、入室できないことはないだろうと、ホテルに行ってもらうことにした。ガイドさんはしきりに「ジャカヤサン!ジャカヤサンいくますか?」と騒いでいたがそれは無視した。雑貨屋さんはまだ、いいです(初日なので)。

 

つづく