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それでも青春は続く

「シン・ウルトラマン」について思うこと

「シン・ウルトラマン」を観ました。鑑賞直後はかなり思うところがあって、感情的に否定的な意見を持っていましたが、そんな熱も落ち着いてきたところです。

同じウルトラマンでも、庵野秀明さんや樋口真嗣さんが見ていたところと、僕が見ていたところが、全然違ったのでしょう。

それに、昔の作品をそのまま作り直しても面白くないでしょうから、クリエイターとして、新しい要素を入れたり、斬新な場面を作ったり、そういう努力をされたのだと思います。

現代にウルトラマンや怪獣が現れたら、という前提から作られた設定交々は、非常に計算高いな、という印象が残りました。そのクールさが作品の雰囲気の根底にあるのだと思います。

高度な知的生命体に翻弄される我々人類は盤面のキャラクター、将棋の駒のような扱いをされています。なので「人類よ、がんばれ!」とは思うのですが、個人的には、幼少期のように「ウルトラマン!がんばって!」と応援したくなる映画だったらなあ、と思ったりしました。

「シン・ウルトラマン」をきっかけに、SNSで「私の思う最高のウルトラマン語り」が見られるようになりました。ウルトラマンって市民権があるようでないような、語られているようで語られていないような、そんな立ち位置だったので、今は色々な意見を見られて楽しいと感じています。

さて、「シン・仮面ライダー」の予告が公開されましたね。映画「紙の月」とドラマ版「銀と金」に出演されていた池松壮亮さんが主演です。彼の影のある、少し後ろ暗い感じのキャラクターが、仮面ライダーに合っているような気がしています。けっこう期待しています。