good by juvenile

それでも青春は続く

文芸部

ガッチャマンクラウズインサイトを6話まで見た感想とか

「つばさちゃんはまだ『ガッチャマン』じゃなくて『つばさちゃん』なんすよ。」 ガッチャマンクラウズインサイト6話まで見た。ガッチャマンに変身できないつばさに対して一ノ瀬はじめが指摘した言葉。なるほど「三栖立(みすだち)つばさ」は「未だ巣立たな…

プールの夏、読書の夏

今週のお題「読書の夏」 週末になると市民プールへいっています。競泳用のプールがあって、そこで泳いでいる。1時間のうち30分は泳いで、残りの半分はプールサイドで日光浴。焼けつく太陽も濡れた肌には心地よいものです。夏サマサマである。 浅生楽の「…

夏目漱石の『こころ』は真性の悪女(ビッチ)である

『こころ』について考えてたら腹が立ってきたので適当にいろいろ書く。 本作は夏目漱石の言わずと知れた代表作である。多くの日本人が中学・高校時代に授業で接する作品だ。「先生」「K」「お嬢さん」の三角関係が取り返しのつかない悲劇を生み、主人公の「…

書を捨てよ町へ出ようを読み始めただけ

寺山修司のエッセイ集「書を捨てよ、町へ出よう」を自宅の本の山から発掘した。昔買ってからずっとこの山の中に埋もれていたのだ。こんな名作(なのだと思う)を放っておいた自分の気が知れない。たぶん名作なのだろうから、ちょいと読んみよう、と今日読み…

『恋空』は今世紀最大の奇書である

『恋空』ケータイ小説と呼ばれるそれはとてつもなく難解な作品となっている。これが発表された当時(2005年頃)はその稚拙な文体、不安定な背景設定、妙に空いた行間などあらゆる角度から「読書趣味」の人たちによって猛烈なバッシングを受けていた。しかし…

模型・運動・好きにして

朝からずっと読書でした。森博嗣の「数奇にして模型」です。いまテレビドラマで「すべてがFになる」をやっていますが、次回のストーリィがなんと「数奇にして模型」だったのです。それを知って大慌て。なぜかって、いままさにその原作を読んでいたのだから(…

村上春樹の「風の歌を聴け」はサラダ油だという話

村上春樹を読んだことははほとんどない。これでもか、というほど村上春樹の小説やそれに関連する書籍が本屋に並んでいるというのに、僕はたった三冊しか読んだことがない。そのうち二冊は上下巻で一作のものだから、実質二作しか知らないことになる。ひとつ…

ブックカバーについて思うこと(美しさ)

1年ほど前に思うところあってブックカバーを導入した。最初は布や革でできた美しいブックカバー使っている人をみかけると、さも気取っているような気がして抵抗があった。そしてそれを使い始めたら最後。読書が好き、なのではなく、読書をしている自分が好…

実に小気味よい無形民俗文化財を見つけた話

軽快な人形劇(儀式?)の動画を見つけてしまったのでこっそりシェアしておく。盛り上がり始める4:04からをスタートに設定したが、その前に演目についての簡単な解説と、祈りの儀式があるので、興味があればご覧頂きたい。 名を「三番叟まわし」というらし…

読書会とおざ研

ライターのゆりいか氏が主催する読書会に参加してきた。 あの夜(よ)の読書会 開催のお知らせ - ハロー・ブンガク・グッドバイ 台風が接近中でものすごい雨の中、開催場所の尾崎教育研究所という怪しげな名前のお店(?)まで、新大久保駅から歩く。 おざ研…

一人一杯と一節

「お一人様大歓迎」とぐるなびでデカデカ喧伝されていたおでん屋に入る。扉を開けた瞬間に嫌な感じがして、顔を上げると怪訝そうに店員がこちらを見ている。1、2、3秒ほど待ってみる。にらみ合いが続く。耐え切れず「あの、ひとりですけど、大丈夫ですか?」…